自治体が夜遊び経済の拡大に本腰?!最大で500万円の補助金とは

この記事をご覧のみなさん、現在地方自治体でナイトタイムエコノミー夜遊び経済)を拡大させようとする動きが活発なのはご存知ですか?
補助金支援金支給すると記載している自治体の公式ホームページもあるほどなのです。
みなさんの地域がどうか調べてみてはいかがでしょうか。
今回の記事では、

  • ナイトタイムエコノミー(夜遊び経済)について
  • 自治体がナイトタイムエコノミーを推進する理由
  • ナイトタイムエコノミーによるキャバクラへの影響

の3点を考えていきたいと思います!

夜遊び経済とは

ナイトタイムエコノミー夜遊び経済)という言葉を聞いたことがある方は少ないのではないでしょうか。
まずはナイトエコノミーについて簡単な説明を行い、その上で日本での現在までの取り組みについて具体例を交えながら考えていきたいと思います。

簡単な説明

ナイトタイムエコノミー夜遊び経済)とは、その言葉の通り、「夜遊びに伴う経済活動」です。
ナイトタイムエコノミーという経済ジャンルの研究や振興が世界的に進められてきたのは、1990年代以降です。
そして最近、日本の政界経済界でもナイトタイムエコノミー夜遊び経済)をより盛んにしようという議論が高まっています。

直近のナイトタイムエコノミー夜遊び経済への注目

4月に「時間市場創出推進(ナイトタイムエコノミー)議員連盟」が設立されました。
楽天の代表取締役会長兼社長・三木谷浩史さんが代表理事を務める「新経済連盟」も、
2月に「観光立国推進基本計画」の改定案への意見として、ナイトタイムエコノミーの振興を挙げています。

今までの取り組み

最近では、ホテルニューオータニが実施して話題になった「ナイトプール」。
以前から同様の取り組みをしていましたが、SNSの普及に伴いかつてないほど広報力が増し、話題が沸騰しています。

これは若い女性をターゲットとした取り組みですが、SNSの1つであるInstagramに載せる写真を撮影するために(いわゆるインスタ映えする写真)、夜のプールを解放する事で今まで取り込めなかったターゲット層を取り込む事に成功しました。
夜の夜景とプールの水がライトアップされているなど、昼間とは違った大人の雰囲気を感じさせます。

(参照)
「ナイトプール」ブームは実は7年前から 人気の秘密はインスタ映えだけじゃない!

また、2017年9月1日からJTB西日本が訪日外国人向けに、大阪駅と梅田駅周辺の「キタ」などの繁華街にあるナイトクラブ10店の共通入場パスを用意しました。
これは訪日外国人からのナイトライフに関するニーズに応えるための取り組みです。

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夜遊び経済を自治体が今推進する訳

では、なぜ今ナイトレジャーを各自治体が推進しているのでしょうか。
その理由を考えていきたいと思います。

日本の訪日外国人の増加

以下の図をご覧ください。

1年間に日本を訪れた訪日外国人数が年々増加しています。
2011年からは毎年前年度比20%以上を記録し右肩上がりで上昇しています。
2011年には620万人だった訪日外国人数が、2016年には2400万人にまで増加しています。
なんと5年で約3.9倍まで増加しています。
そして2017年に入ってからも順調に訪日外国人数が増加し、現時点での同月比では過去最高を更新しています。

これらの図からも分かる通り、今後も訪日外国人数は過去最高を記録し続けると思われます。
これらの潜在的なお客さんを取り込むために、ナイトタイムエコノミーに日本全体で力を入れています。

大阪の外国人観光客数の増加

同様に大阪でも来阪外国人数は増加しています。

2011年に158万人だった来阪外国人数は、2015年には716万人に増加しています。
大阪に限って言えば、4年で約4.5倍まで増加しています。これは全国の増加率以上です。
また、大阪は全国でも外国人観光客が訪れる都道府県で2・3位を維持しています。
つまり、今後も大阪を訪れる訪日外国人数は増加するでしょう。
それに従い、各自治体も潜在的なお客様である外国人に、なんとかしてお金を利用してもらえないか工夫を凝らしていくことになるでしょう。

日本のナイトタイムエコノミーの問題点

他国と比較して日本はナイトタイムエコノミーがまだまだ未熟です。
その大きな原因は、公共交通機関の問題があります。

例えば、ミュージカル『ライオンキング』のニューヨークと東京での公演スケジュールを比較すると、わかりやすいです。
ニューヨークは夜公演が中心となっています。
開演は19時か20時で、上演時間は休憩を含め約3時間なので、終演は22時か23時前後になります。ニューヨークは地下鉄が24時間運行であるため、何時になろうとも帰宅の交通手段があります。
19時や20時スタートであれば、公演前に軽い食事をしてから楽しむ事も出来ます。また終演後に仲間とお酒を飲みながら感想を語り帰宅する事も出来ます。

一方、東京は昼公演が中心。夜公演ももちろんありますが、18時30分スタートが最後です。公演の前後に、食事やお酒を楽しむ余裕はありません
公共交通機関の時間的制約によって、夜遊びによる公演前後の消費は期待出来ません。

ナイトタイムエコノミー市場規模拡大予想

市場の規模は不明ですが、A・T・カーニー日本法人の梅沢高明会長は「訪日客が夜に1万円多く使えば2020年に4千億円を見込める」と語っています。
このように、日本全体で2020年には4千億円の市場が眠っていると言っても過言ではありません。
また、ニューヨークのブロードウェーの経済効果は年間1兆円超との計算もあります。
英国も今後10年をかけて、市場を現在より1割増加の4兆円を目指している。
その実現を果たすためにも、ロンドンでは昨年から週末の地下鉄24時間営業を開始しました。

(参考)
夜遊び経済、日本も盛り上げ 外国人にライブやショー 「2020年に4000億円市場」との予測も

夜遊び経済の取り組みによるキャバクラへの影響

それでは、ナイトタイムエコノミーキャバクラガールズバーにどのような影響を与えるのでしょうか?
今回は精力的にナイトタイムエコノミーを普及を模索している、大阪府を中心に様々な視点からキャバクラへの影響を考えていきたいと思います。

大阪府による上限500万円の補助金

まずは何と言っても、大阪府からの補助金です。
ただし応募資格や要件はいくつかあります。
キャバクラやガールズバーといった飲食を伴う事業は対象外なのですが、別の事業内容であれば最大で500万円の補助金を受け取ることが出来ます。キャバクラも含まれる交飲食店とは別の事業を展開しようしているオーナーさんは、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

詳しい内容については、以下のホームページよりご確認ください!

(参考)
平成29年度大阪府ナイトカルチャー発掘・創出事業実施事業者募集

公共交通機関の営業時間拡大による経済活動の拡大

上記でも記載しましたが、ニューヨークやロンドンでは既に24時間の公共交通機関が確立されています。
また日本においても東京で、深夜バスなどの運行が近年始まりました。
大阪などでも今後、深夜の公共交通機関の運転が開始されるかもしれませんね。
そうなれば、他のイベントからのキャバクラや、ガールズバーへの集客も見込めるのではないでしょうか。

外国人の中で日本人女性は人気が高い

外国人にとって日本人女性はとても人気が高いです。
その理由は
⑴第一印象で「これまで知り合った女性とは違う」と思わせ、好奇心を抱いてもらいやすく
⑵話してみても「やわらかい、優しい、女性らしい」という印象を抱いてもらいやすい
ということにあります。

それぞれ身体的特徴もそうですし、雰囲気なども含めて、全体として日本の女性は柔和で控えめな印象に写りやすいです。
だからこそ、外国人にとって日本人女性はとても魅力的に写り、人気も高いのです。
これは訪日外国人も同じであり、旅という羽を広げられる期間だからこそ、キャバクラやガールズバーで遊びたいと思うことも多いでしょう。
そのような外国人をいかにお客様として呼び込めるかも重要な鍵になってくると思います。

まとめ:夜遊び経済を有効活用していこう

いかがだったでしょうか。

  • ナイトタイムエコノミー(夜遊び経済)について
  • 自治体がナイトタイムエコノミーを推進する理由
  • ナイトタイムエコノミーによるキャバクラへの影響

は理解して頂けましたか?
このような環境が変化している中で、いかに新しいお客様を獲得していくかも重要な経営戦略の1つになっていきますね。
機会を逃さず、さらに経営を拡大させていきましょう。




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